おならなぜ臭うのか?

おならは腸の中に溜まったガスがある程度の量になって排出されるものである。 通常、健康な人が出すおならの量は1日約600ミリリットルで、1回のおならの平 均排出量は100〜150ミリリットルで1日の平均放屁回数は14、15回だといわれ る。

1日のおならの回数が20回以上の人はどこか身体に悪いところがある可能性がある。

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なぜおならが出るのか?

食べたり飲んだりするときに、一緒に口から飲み込んだ空気が食道に入るからであ る。 それだけでなく、唾液を飲み込むとき、飲食物自体に含まれるガス、消化のときに生 じるガスなどがおならのもとになる。 このとき、食道から口に戻って排出されるのがゲップになる。

おならやゲップが出な いと腸管が破裂してしまうので、それを防止するために、身体の消化管は入り口と出 口を持っているのである。

ゲップとおならの違い

ゲップもおならも元は空気だが、臭いは異なり、ゲップのほうが空気に近く、おなら のほうが臭う。 腸を通過するガスは、腸内の細菌が酸素を消費するので、おならのほうが酸素が少な い。

腸には様々な細菌が存在するが、酸素を必要とする菌が酸素を消費し、炭酸ガスを産 出する。空気を口から飲み込まなくても、ガスは必ず発生する。 また、人によって持っている菌とそうでない菌がいる。 例えばメタンを作る菌を持っていない人のおならにはメタンは含まれない。

おならの臭いの原因

腸内のガス〜おならに含まれる酸素、窒素、水素、二酸化炭素、メタンは無臭の物質 で、おならの臭いの原因にはならない。 これらのガスが腸管を通過する際に、糞便から発する臭気を吸収して、肛門から出さ れるのがおならである。

おならの臭いはつまり、糞便の臭いなのである。 糞便の臭いの主な原因となる3大物質は、「メチル・メルカプタン」「ジメチル・サ ルファイド」「硫化水素」である。 これらはおならからも見つかっており、濃度が濃いほどおならが臭くなることが分 かっている。

おならの回数を減らすことはできるのか?食物繊維とおならの関係

おならは腸内のガスの発生を抑える必要がある。まず、空気をなるべく口から飲み込 まないようにすること、腸内の細菌がガスを産出する元となる不消化性多糖類(食物 繊維)を摂らない事が大切だ。 食物繊維は胃腸で消化吸収できないのでそのまま中に残るので、菌の餌になりガスを 発生させるのである。

健康な成人に毎日、腸が吸収できない繊維質「ディサッカライド・ラクトロース」を 10グラム摂取してもらった。 その結果、実験前には1日平均10回のおならが、約2倍に増えた。 その逆の実験で、食物繊維の入っていない物質を摂取すると、ガス自体の量が通常の 約1/3に減少した。

このことから、食物繊維を摂取しなければ、ガスの発生を抑えることができると考え られる。 しかし、食物繊維を摂らなければ、便秘になるし、便秘になれば、それだけ便が腸内 に長い間溜まってしまうので、その分便の臭気が強くなり、おならも更に臭くなるわ けである。

すなわち、おならの回数を減らそうとすれば、その分おならはもっと臭くなってしま うのだ。

おならの臭いを弱めるには?善玉菌と悪玉菌

おならの臭気のもとは腸内の便の臭いなので、臭いを弱くするには、便の臭いをなる べく臭くないようにすればいいのだ。 そのためには、腸内環境を正常に整える必要がある。ガスや悪臭のもとになる細菌の 繁殖を抑えることである。

「善玉菌」で知られるビフィズス菌や乳酸菌が「悪玉菌」の繁殖を弱めることによ り、悪玉菌が産出する悪臭物質が少なくなるのだ。 善玉菌のビフィズス菌や乳酸菌の繁殖に必要なのは「オリゴ糖」なので、ビフィズス 菌、オリゴ糖入りのヨーグルトやドリンクを摂取すれば良いのである。

善玉菌が繁殖すると、腸内環境が良好になる。悪玉菌が産出する物質には病気になる 原因物質も含まれるので、善玉菌を増やすことは健康な身体つくりのためにとても良 いことなのである。

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