多汗症

多汗症は性格やストレスが関係し、緊張や興奮などの心理的要因で悪化する病気です。多汗症の発汗は全身ではなく、顔面、わきの下、外陰部、手のひら、足の裏にみられます。精神的発汗といい、健康体の人でも、ストレスを感じたり緊張状態におかれたりするとこれらの部分に汗をかきます。多汗症の症状は身体症状が主な場合と、不安やあせり、憂鬱などといった精神的症状がみられる場合があります。

多汗症の人の手のひらや足の裏は、をかくため湿っていて冷たいのが特徴です。のせいで皮膚がふやけたり皮膚炎を起こすなど重症になることがあります。また、多量の汗で日常生活に支障をきたすようになったりします。

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多汗症の原因

発汗は恐怖や不安を感じたときにおきる生理的反応と、多量の発汗で生活に支障をきたすことによる、うつ状態や不安になるなどの精神症状を発症させる場合があります。

また、多汗症は遺伝やストレスに対する能力が低いなどの性格、精神疾患、心理社会的因子なども原因であると考えられます。

多汗症により不安・恐怖症状という精神症状を引き起こし、社会生活が困難になると性格にも影響し、ますます多量の発汗の原因になります。

体臭や口臭を気にしすぎて発症する自己臭症などの背景にもあるように、世間の「清潔志向」が発汗体臭を「不快なもの」とし、強迫的な生活習慣が若者社会に浸透していることも多汗症の原因の一つに挙げられます。

多汗症の予防方法

多汗症は「対人恐怖的」「神経質」な性格の人がなりやすいので、自分が他人にどう見られているかと考えすぎず、不安や緊張を和らげる方法を知り、ストレスに対しての抵抗力を高めるとよいでしょう。

多汗症の治療方法

現在、多汗症に特に有効だという治療はありませんので、いくつかの治療を組み合わせた治療が行われています。

多汗症の治療例
1.保存的治療
A.薬物療法
内服:副交感神経遮断薬、抗不安薬、抗うつ薬
外用:アルミニウム・ローション
B.心身医学的治療
行動療法(バイオフィードバック法、系統的脱感作法)、簡易精神療法、自律訓練法、音楽療法、交流分析、精神分析的精神療法、森田療法、絶食療法
2.外科的治療
交感神経節ブロック、交感神経節切除術

参考文献:
「発汗異常 心身療法」川原建資著、「対人恐怖症と不安 臨床精神医学」笠原敏彦著

多汗症に効く身体のつぼ

身体のつぼを指圧して、多汗症の症状を軽減させましょう。

多汗症に効くつぼ…@陰げき(いんげき)

手のひらを上にし、小指側で手首から人さし指一本肘寄りへずれたところです。熱をしずめる働きがあります

多汗症に効くつぼ…A後谿(こうけい)

手をギュッと握ると小指側に「ぴよこっ」と飛び出るところがあります。熱をしずめる働きがあります。

多汗症に効くつぼ…B大椎(だいつい)

顎を引いて首の後ろの付け根を手で触ると大きく飛び出る骨があります。その真下を押して圧痛を感じるところです。身柱のつぼを探す目安になります。

多汗症に効くつぼ…C身柱(しんちゅう)

大椎から背骨を3つ下がったところです。熱をしずめる働きがあります。自律神経失調に使われます。

多汗症に効くつぼ…D合谷(ごうこく)

手の甲を上にして親指と人さし指の間を押すと圧痛があります。熱をしずめる働きがあります

多汗症に効くつぼ…E復溜(ふくゆ)

内くるぶしの中心から指幅3本上がったところです。アキレス腱のふちを押すと圧痛があります。体内の水分をコントロールすることで、発汗を抑えます。